2012年8月18日(土)〜9月2日(月)
望月通陽展 染・デッサン・ブロンズ他。


「望月通陽さんのこと」

今、イタリア・トスカーナを旅している。散歩をすると、ささいなものでも感じたものを描いてみたくなる。それはどんなに楽しいことか。しかし、自分の見たものをカタチにするとは、どんなに難しいことか。

昨年、望っちゃんたちと一緒にルッカを訪れた。その時、望っちゃんが描いた木の葉や木の実、道端の造形をいただいて、今年のカレンダーにしている。その原画がどれだけ奥深い処まで描かれていたか、改めて感じている。それは時間をかければできる由でもなく、思いの深さや魂があるからといって、できる由でもない。『自分』とは、自ら分け入って己の魂をつかみとって、持ち帰るということではなかろうか。

それが表現できる人は、才能がある人だけなのだ。今回の望っちゃんの染のカタチ14点。聖句から生まれる一つ一つの形が、ここにいると良くわかる気がする。聖句の一つでも口ずさむこともなく、文句言いの飲んだくれのおやじである自分でも、気持ちを一点に集中させる絵に出会えたら素直になれる。美しいものと出会えたならば、清らかになれる。自分をとり戻し、大切なことは何だったかを思いおこす。……だからアートは必要なんだと感じて生きている。それだけは、日本でもヨーロッパでも同じかもしれない。そういうことを自分に投げかけ続けてくれる人が望っちゃんだ。この機会にぜひ「うつわ菜の花」とは違った空間、「箱根菜の花展示室」にお越し下さい。つのだたかしさんの古楽器リュートコンサートも久しぶり。音色がたのしみ。
2012.7.27 ルッカにて 菜の花店主 たかはし たいいち。

開館時間 11:00〜17:30
休館日 火・水曜日
入場料 500円(コーヒーor抹茶+お菓子付)

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